荷物

四国八十八箇所霊場を歩いたときのことです。

毎日20〜30kmも歩くと、荷物が肩に食い込んできます。
足も痛んできて歩くのがつらくなると、仲間が荷物の一部をかついでくれました。
荷物が軽くなると歩くのが楽になりました。
でも、荷物は無くなったのではなくて、隣に移動しただけです。

もしかすると、世界中の苦しみや悲しみの総量は一定ではないだろうか。
自分が順風満帆のときは、誰かが重荷を背負ってくれているとき。
自分が大変なときは、誰かの荷物を肩代わりしているときかもしれない。

どちらにしても有り難いことかもしれない、と感じながら、歩いてゆきました。

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